子どもの感染症
子どもの感染症

子どもによくみられる感染症について
発熱・咳・鼻水など、気になる症状はご相談ください。
このようなお悩みはありませんか。
子どもは成長の過程でさまざまな感染症にかかります。特に乳幼児期は免疫機能が十分に発達していないため、集団生活の中で何度もウイルスや細菌に触れ、戦いを繰り返しながら自らの力で強い免疫を獲得していくものです。発熱や咳、鼻水、下痢、嘔吐、発疹などはよくみられる症状ですが、同じような症状でも原因となる病原体は多岐にわたり、変化のスピードも早いという特徴があります。
当院では、小児科専門医がお子さまの症状や全身状態、地域の流行状況を的確に確認しながら、一人ひとりに合わせた丁寧な診療を行っています。「少し様子が違うかも」「受診すべきか迷う」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
子どもの急な発熱や看病が続くと、側で見守る親御さんの心身は想像以上にすり減ってしまいます。「昨日のお出かけで無理をさせたから…」「私の体調管理が悪かったのかな」と、ご自身を責めてしまう親御さんが本当にたくさんいらっしゃいます。集団生活の中で子どもが感染症にかかるのは自然なことであり、親御さんのせいでは決してありません。ネットにあふれる怖い情報に押しつぶされそうになった時は、ひとりで抱え込まずに私たちを頼ってください。
当院の外来で目指すのは、医学的根拠に基づいた丁寧な説明と、お家での具体的なホームケア(水分の摂らせ方や受診・登園の目安)を分かりやすく共有することです。「ここに相談すれば大丈夫」という見通しをお伝えすることで、親御さんが張り詰めた不安から解放され、心のゆとりを持って笑顔でお子さまと向き合える環境を一緒に作っていきます。親御さんのプレッシャーを私たちが半分引き受けますので、どうぞ安心してお気軽にご相談ください。
感染症とは、細菌やウイルスなどの病原体が体内に入り、症状を引き起こす病気のことです。お子さまの体調の変化は早いことがあります。「熱の高さ」だけでなく、元気さ、水分摂取、呼吸の様子など「お子さま全体の状態」を観察することが大切です。
風邪(かぜ症候群)
主にウイルスが原因で、発熱、鼻水、咳、喉の痛みなどを伴う最も一般的な感染症です。ゆっくり休み、小まめな水分補給で自然に回復していきます。
インフルエンザ
急な高熱、全身の倦怠感、頭痛、関節痛、のどの痛み、咳、鼻水、時には消化器症状を引き起こします。
【治療と注意点】
発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を使用すると、回復が半日〜2日程度早まりますが、使わなくても自然に回復します。薬の有無にかかわらず、急に走り出す・幻覚を見るなどの「異常行動」を示すことがあるため、発症後少なくとも2日間はお子さまをひとりにせず見守ってください。
【登園基準】
発症した後5日間、かつ解熱した後2日間(幼児は3日間)は出席停止です。
RSウイルス感染症
2歳までにほぼ全員が感染する一般的なウイルスですが、生後6か月未満の乳児や早産児、心肺に基礎疾患がある子は重症化しやすいため特に注意が必要です。
【特徴】
鼻水から始まり、2〜3日後に激しい咳、ゼーゼー・ヒューヒューする呼吸(喘鳴)、哺乳困難をきたします。特効薬はなく対症療法が基本ですが、酸素吸入や入院が必要になるケースもあります(1歳未満は15分ほどで結果が出る迅速検査が可能)。
ヒトメタニューモウイルス感染症
RSウイルスに似た症状(発熱、咳、鼻水、ゼーゼーする息苦しさ)を引き起こす、子どもに非常に多いウイルスです。熱が5日前後長引く傾向があります。特効薬はなく対症療法が基本ですが、水分・酸素が十分に摂れない場合は入院が必要になります(6歳未満で肺炎が疑われる場合は10分ほどの迅速検査が可能)。
溶連菌感染症
溶血性連鎖球菌による感染で、高熱、激しい喉の痛み、喉の奥の小さな出血点、舌が赤くブツブツになる「イチゴ舌」、体のかゆみを伴う発疹(猩紅熱)などが特徴です。
【治療と注意点】
ペニシリン系などの抗菌薬を指示された期間(通常10日間)必ず最後まで飲み切ってください。途中でやめると、再発やリウマチ熱(心臓や関節への合併症)、あるいは後日(1〜4週間後)に急性糸球体腎炎(元気が無い、血尿、尿減少、目の周りのむくみ等)を起こすリスクがあります。
【登園基準】
適切な抗菌薬治療を開始してから24時間が経過し、熱が下がり元気になれば登園可能です。
マイコプラズマ肺炎
幼児〜学童期に多く、鼻水は比較的少なく、長引く激しい乾いた咳と熱が特徴です。「熱のわりに比較的元気で活動的」という傾向があります。
【治療のヒント】
抗菌薬(マクロライド系など)が処方されます。クラリスなどの粉薬は甘いコーティングがされていますが、スポーツドリンクやオレンジジュース、ヨーグルトなど酸性のものと混ぜるとコーティングが溶けて猛烈に苦くなります。混ぜる際はチョコレートアイスやココアがおすすめです。
クループ症候群
6か月〜3歳頃に多く、ウイルス感染で喉頭(声帯の周り)が腫れて気道が狭くなる疾患です。
【特徴】
「犬吠様咳嗽(ケンケン、オットセイの鳴き声のような咳)」や声のしゃがれ(嗄声)が特徴で、夜間に悪化しやすいです。息を吸うときにゼーゼー音がする、胸や骨の上がペコペコ凹む(努力性呼吸)場合は、吸入薬やステロイド内服で喉の腫れを早急に抑える必要があります。
百日咳
初期は風邪と似ていますが、徐々に激しい咳が連続し、顔を真っ赤にして咳き込むようになります。特に乳児は息ができなくなる(無呼吸)リスクが高く入院が必要です。特有の咳が消失するか、抗菌薬治療を5日間完了するまで出席停止となります。小学校入学前に自費の3種混合ワクチンで免疫を補うことが推奨されます。
突発性発疹
2歳頃までに多く、突然の39℃前後の高熱が3〜4日続きます(この間、風邪症状はほぼなく軟便を伴うことがあります)。解熱とともに全身に発疹が現れますが、この発疹が出ている時期に極端に不機嫌になる特徴があります。発疹は2〜3日で自然に消え、診断は発疹が出て初めて確定します。
手足口病
エンテロウイルス等が原因の夏風邪です。発症2日目頃に手のひら、足の裏、口の中に小さな水ぶくれ(水疱)が生じます(お尻や膝に出ることもあります)。特効薬はなく3〜7日で自然軽快しますが、口内炎の痛みで飲食が難しくなるため脱水に注意が必要です。熱がなく、普段の食事が摂れれば登園可能です(数か月後に爪が剥がれることがありますが一過性です)。
ヘルパンギーナ
エンテロウイルスによる夏風邪で、突然の41℃近い高熱と、のどの奥(のどちんこの近く)にできる小さな水ぶくれ・潰瘍による激しい痛みが特徴です。高熱は1〜4日で下がり、のどの症状も1週間程で治まります。熱が下がり普段通り食事ができれば登園可能です。
水ぼうそう(水痘)
水痘・帯状疱疹ウイルスによる強い感染症です。赤い発疹から1日で水ぶくれ(水疱)へと変わり、数日で黒茶色のかさぶた(痂皮)になります。新旧の発疹・水疱・かさぶたが混在するのが特徴です。
【治療と登園基準】
抗ウイルス薬を5日間内服します。すべての発疹が完全にかさぶたになるまで出席停止です。非常に感染力が強いため(空気感染)、疑わしい場合は隔離室で診察します。
伝染性紅斑(リンゴ病)
パルボウイルスB19が原因で、両頬がリンゴのように赤くなり、手足にレース状・網目状の赤い発疹が出ます。自然に1〜2週間で治ります。「発疹が出た時点」ではすでに周囲への感染力はなくなっているため、元気であれば登園・登校に問題ありません。
はしか(麻疹)
麻疹ウイルスによる極めて感染力が強い空気感染の病気です。高熱、咳、鼻水、目ヤニが3〜4日続いた(風邪期)あと、一度熱が下がってから再び高熱がでると同時に、特有の赤い発疹が全身に広がります。肺炎や脳炎などの深刻な合併症を起こしやすく、死亡率はインフルエンザの10倍ともいわれます(ワクチンでの予防が最重要)。解熱後3日間は出席停止です。
風疹(3日はしか)
微熱、首や耳の後ろのリンパ節の腫れ、小さな赤い発疹が特徴で、おおむね3日で消失します。妊娠初期の女性にうつすと、赤ちゃんの目・耳・心臓に障害が出る「先天性風疹症候群」の原因となるため、妊婦さんへ絶対に近づけないよう配慮が必要です。解熱し発疹がすべて消えるまで出席停止です。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
ムンプスウイルスにより、耳の前や顎の下にある唾液腺(耳下腺・顎下腺)が大きく腫れて痛みます(食事時に痛みが強まります)。腫れは3日目がピークで1週間程で引きます。
【登園基準】
耳下腺などの腫れが現れてから5日間が経過し、かつ全身状態が良くなるまで出席停止です。
反復性耳下腺炎
おたふくかぜに似ていますが、ウイルスではなく他の細菌などが原因で、片側の唾液腺が何度も腫れる病気です。2〜3日で引くのが特徴ですが、初診時におたふくかぜとの区別がつかない場合は、念のためおたふくかぜに準じて「腫れてから5日間」は出席停止として管理します。
伝核(伝染性単核球症 / EBウイルス感染症)
EBウイルス等による感染で、急な高熱、激しい喉の痛み、首まわりのリンパ節の強い腫れ、全身の発疹、目の周りのむくみ、肝脾腫(肝臓・脾臓の腫れ)を引き起こします。熱が1〜2週間と長く続くことがあり、血液検査で診断します。特効薬はなく自然軽快を待ちますが、肝機能低下や高熱持続が著しい場合は入院加療が必要です。
胃腸炎(感染性胃腸炎)
ロタ、ノロ、アデノウイルスや細菌による感染で、突然の嘔吐、激しい下痢、腹痛、発熱をきたします。小さなお子さまは急速に脱水症に進行するため、一気に飲ませず、おしっこの量やぐったり感に細心の注意を払いながら、経口補水液を小まめにスプーン1杯ずつ与えるなどのホームケアが必要です。
アデノウイルス感染症(プール熱・はやり目など)
39〜40度の高熱が4〜5日持続する喉の痛み(咽頭扁桃炎)、目の強い赤み・目やに(結膜炎)、下痢や腹痛(胃腸炎)を引き起こす感染力が強いウイルスです(15分の迅速検査が可能)。
【登園基準】
結膜炎のみの「はやり目(流行性角結膜炎)」は感染リスクがなくなるまで、のど・目の両方が出る「プール熱(咽頭結膜熱)」は主要症状(発熱・咽頭炎・結膜炎)が消失した後、さらに2日間が経過するまで出席停止となります。
もしお子さまに以下のような様子が1つでも見られる場合は、速やかに当院または医療機関を受診してください。
感染症を完全に防ぐことは難しいですが、日頃の小さな習慣の積み重ねが家族を守るバリアになります。
発熱は体の中の防御反応であり、熱の高さ(40℃など)そのものだけで重症とは限りません。熱が高くても、小まめに水分が摂れており、お薬が切れたタイミングで少し玩具で遊んだりあやして笑ったり、スースーと眠れているようであれば、夜間はあわてず翌朝の受診で大丈夫です。ただし、前述の「緊急のサイン(水分を全く受け付けない、呼びかけにぐったりしている、呼吸が苦しそう等)」が1つでもみられる場合は、時間を問わず速やかに医療機関を受診してください。
病気や感染症の種類によって、法律で定められた出席停止期間(インフルエンザや溶連菌、アデノなど)が細かく異なります。特に指定のない一般的な風邪の場合でも、子どもの発熱は「夜に高くなり、朝に一度下がる」という波を繰り返すことが多いため、翌朝に下がったからとすぐ登園させると夜に再発したり体力を消耗したりします。解熱後、食欲や活気がしっかり戻り、【熱が出ない状態が24時間以上続いていること】を確認してから登園・登校を検討するのが安心です。診察時にお子さまの状態に合わせた具体的な見解をお伝えします。
子どもの急な体調不良や感染症は、お家の中に一瞬で緊張と不安をもたらします。
withこどもクリニック 武蔵小杉のチーム医療が目指すのは、ただ目の前の病気を治療することだけではありません。
「『ここに相談すればいつでも大丈夫』という絶対的な安心感の拠り所になり、親御さんの看病疲れを癒やすこと」
「2動線の徹底されたクリーンな空間で、二次感染の恐怖を感じることなく、リラックスしてお子さまを診てもらえること」
「正しいホームケアと受診基準の知識を身につけることで、夜中の急な発熱にも慌てず、我が子の回復力を信じて寄り添えるようになること」
お子さまの体や症状だけでなく、ご家族の「いつもと何となく様子が違う」「なんとなく心配」という小さな直感や不安にも耳を傾けながら、小児科専門医・スタッフ一同がいつでもお待ちしています。気になる症状がございましたら、どうぞ安心してお気軽に当院のドアを叩いてくださいね。
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