起立性調節障害外来
起立性調節障害外来

起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)は、主に小学校高学年から中学生の思春期に多く見られる疾患で、起立時の血圧と心拍数の調節がうまくいかないことで様々な症状が現れる病気です。朝起きられない、立ちくらみがする、午前中の体調が悪いなどの症状から、不登校の原因となることも少なくありません。
このような悩みがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
当院院長の安原潤は、日本小児科学会認定の小児科専門医として、また日本小児循環器学会認定の小児循環器専門医として、起立性調節障害の診断と治療に幅広く対応しております。起立性調節障害は単なる怠けや甘えではなく、自律神経の機能異常による身体的な疾患であることを、患者様とご家族にしっかりとお伝えし、適切な治療とサポートを行っています。
起立性調節障害外来でのお悩みは、風邪などの一般的な病気とは異なり、数か月〜数年単位で「学校生活や人生の進路」に直結するため、親御さんにかかる精神的プレッシャーは非常に大きいものになります。
思春期は身体の成長が著しい時期であり、その急激な成長に自律神経系の発達が追いつかないことで起立性調節障害が発症しやすくなります。親御さんの育て方でも、お子さまの怠けのせいではありません。「あなたのせいでも、お子さまの甘えでもない。身体の立派な病気なんだ」と認識し、まずは親と子で少し安心できるように、お家の空気をふっと軽くすることから始めます。
起立性調節障害の症状は多岐にわたり、子どもによって現れ方も異なります。以下のような症状がある場合は、起立性調節障害の可能性があります。
さらに、以下のような症状が現れることもあります。
これらの症状により、学校生活に大きな影響を与えることが多く、不登校の原因となる場合もあります。当院では、子どもとご家族の状況を丁寧にお聞きし、症状の程度を正確に把握した上で、適切な診断と治療方針を検討いたします。
起立性調節障害は、自律神経系の機能不全により起こります。通常、私たちが立ち上がる時には、重力によって血液が下半身に移動しますが、健康な状態では自律神経が働いて血管を収縮させ、心拍数を上げることで脳への血流を維持します。
起立性調節障害の発症には、以下のような要因が関与しています。
思春期の急激な身体の成長に対して、循環器系の発達が追いつかないことが主な原因です。特に身長が急激に伸びる時期に発症しやすくなります。
家族内での発症が見られることがあり、遺伝的な要因も関与していると考えられています。
不規則な生活リズム、睡眠不足、運動不足、ストレスなども発症や症状の悪化に関わります。
学校でのストレス、人間関係の悩み、受験などのプレッシャーも症状に影響を与えることがあります。
当院では、これらの要因を総合的に評価し、患者様一人ひとりに最適な治療アプローチを検討いたします。
起立性調節障害の診断には、詳細な問診と特殊な検査が必要です。当院では、日本小児心身医科学会のガイドラインに基づいた適切な診断を行っています。
まず、症状の詳細な聞き取りを行います。いつから症状が始まったか、どのような時に症状が強く現れるか、生活への影響などを詳しくお聞きします。また、身長・体重の成長曲線を確認し、急激な成長期との関連も評価します。
起立性調節障害の診断で最も重要な検査が起立試験です。仰向けに寝た状態から立ち上がった時の血圧と心拍数の変化を測定します。この検査により、起立性調節障害のタイプを分類し、症状の程度を評価することができます。
必要に応じて、血液検査や心電図検査、心エコー検査なども行い、他の疾患を除外診断します。当院では、院長の小児循環器専門医としての専門知識を活かし、循環器系の詳細な評価も可能です。
起立性調節障害の治療は、非薬物療法を基本とし、必要に応じて薬物療法を組み合わせて行います。子どもの症状や重症度に応じて、個別の治療計画を立案いたします。
早寝早起きを心がけ、規則正しい生活リズムを確立することが重要です。
血液量を増やすため、十分な水分摂取(1日1.5〜2リットル)と適度な塩分摂取を推奨します。
血液循環を改善するため、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を継続的に行います。
急に立ち上がらず、ゆっくりと段階的に体位を変える習慣をつけます。
生活習慣の改善だけでは症状が改善しない場合、薬物療法を検討します。血管収縮薬や循環改善薬、自律神経調整薬など、子どもの症状に応じた薬剤を選択します。薬物療法を行う場合は、効果と副作用を注意深く観察しながら治療を進めます。
起立性調節障害は学校生活に大きな影響を与えるため、子どもとご家族への心理的サポートも重要です。当院では、疾患に対する正しい理解を促し、学校との連携もサポートいたします。
起立性調節障害は、季節の変わり目や天候(低気圧)、週末などに急激に体調が崩れることがあります。平日しか開いていない病院では、肝心な時に相談できないストレスがありますが、当院は365日年中無休で土日祝日も診療しており、症状が気になった時にいつでも安心してご相談いただけます。
武蔵小杉駅から徒歩8分の立地で、駐車場も13台完備しており、朝がどうしても動けないお子さまを、体調が比較的落ち着く午後の時間帯や休日に、お車でスムーズに連れてきていただきやすい環境です。完全分離の2動線設計により、感染症の流行期でも安心して通院いただけます。
起立性調節障害は、成長とともに自律神経のバランスが整えば、必ず少しずつ良くなっていく病気です。しかし、回復までの期間、家庭の中がトゲトゲした空気や不安に包まれてしまうのは、親子双方にとって辛いことです。
当院の起立性調節障害外来では、血圧の数値をコントロールするだけでなく、
いつか振り返った時に、「あの時は大変だったけれど、withと一緒に一歩ずつ進めてよかったね」と言い合えるような、ご家族の一番の伴走者でありたいと願っています。
当院では、起立性調節障害の診断から治療、長期的なフォローアップまで、一貫したサポートを提供しています。学校との連携も含め、子どもが健やかな学校生活を送れるよう、チーム医療でサポートいたします。起立性調節障害でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。
PAGETOP